あなたはヒーロー / citrus ft.罪告ナエ

以下、ニコ動での作者様の説明文にて。 もっと、もっと沢山話し合っていれば。 話す？俺の何を伝えるべきだったというんだ。 救いになるような気持ちなど、ひとつも持って無かった癖に。 部屋にはもう、彼女の姿はどこにも無かった。

自己解釈です。 この曲は「精神病を持つ女の子」と「女の子を支えてきた恋人」を描いた歌なのかなと思った。 女の子は心の病によって外で働くことも家で家事をすることもままならない状態（＝「一緒に戦えなくてごめんね」、ネクタイが締められずお風呂のスイッチを押すくらいしかできない）。 「ドラマチックやスぺクタル」「フィルム越しの」は、精神病をドラマチックに描く映画やドキュメンタリーのことを揶揄している？ 現実はそんな綺麗で劇的なものじゃなくて、【あなた】に"おかえり"を言えるささやかなことが幸せだと感じている。 【カイジン】っていうのは比喩で、精神病の症状（癇癪など？）によって【あなた】や周りの物を傷つけてしまう自分のことを指しているのかなと思った。 「落ちた破片を片付ける姿 見つめて立ち尽くす」は、女の子が癇癪により食器？を割ってしまい【あなた】がそれを片付けている場面。女の子はただ見てることしかできず、このまま一生【あなた】の負担となって生きていくのか？と自分を追い込んでしまう。 一方で【あなた】も女の子を支え続ける先の見えない生活に疲れてしまい、夜遊びをするようになる。（最近帰るのが遅い、煙たく（煙草の煙？）なったスーツ、知らない香り）女の子は【あなた】の気持ちが自分から離れて行ってることも薄々勘づいて、それでもごめんね、と謝ったら「"お互い様だよ"幾度聞けど声は穏やか」と慰めてくれる【あなた】の優しさを消費し続けるのが嫌で、自分から解放されてほしくて、自死を選んだのかなと思った。 あくまで自己解釈ではあるけれど、この二人の関係を『ヒーロー』『カイジン』と当て嵌めるのがどうしようもなく切なくて苦しくて大好きです。

帰ってきた時風呂沸いてんのはアツい。無理すんなよ、どんな姿でも好きだ

あぁ、やっとわかった。カイジンが何故カタカナなのか。やっと納得出来た。 ヒーローに印象が引っ張られてカイジンは怪人のことだと思ってたけど、灰燼か灰塵の方だ。 私がもし灰塵（灰や燃え殻の意味）になってもちゃんと眠ってちゃんと食べて……ってことなんだ。そうか。知れてよかったのかな。

一瞬だけ文が出てるから解読0:54 「おかえりなさい。今日も大変だったね」 0:59 「みんな酷いね、あなたのおかげなのに」 1:34 「あなたの傷を数えてあげる」 2:35 「私だけが貴方のこと分かってあげれるから」 3:10 「あなたのせいじゃない、あなたのせいじゃないよ」 3:23 「いいよ、私、大人になれないから」 3:35 「こんなことでもあなたの役に立てるのが嬉しかった」 3:59 「…最近遅いね」 4:11 「そっか、そうだよね」 4:36 「あなたが言われたくないこと、全部黙っていたいの」 5:07 「今くらいは自分の事、褒めてあげてもいいかな」 5:11 「ううん、もっと早くこうするべきだった」 こんな感じなんですけど、 4:36 に「あなたが言われたくないこと、全部黙っていたいの」の後ろにも文があるのでそっちも(間違えてたらすみません)⬇️ 「私達、隠してばっかりだね」「嘘でも嬉しいとか言った」「もうそんな人たち守らなくていいよ」「私が邪魔だったんだよね、ごめんね」「あの時殺そうとしてたの気づいてたよ」「私が普通の女の子だったら」「どこまでが嘘なの」「私はもういらないの」「最近目を合わせてくれないね」「私じゃダメなんだね」「ひとくち齧ったくせに」こんな感じです！ありがとうございました！

たまに出てくるカイジンの爪が丸くなってるのが、誰も傷つけないために爪切りで整えて丸くしてるのかと思うと優しさと温かみを感じる

「スーツを脱いだら」ってヒーローのスーツと社会人が着るスーツどっちにも捉えられるの好き…

ほんっとに個人的解釈になるんだけど、歌詞から、主人公視点の子は“貴方”よりできる事が少くて、それは鬱病だったりで仕方ないことなんだけど、せめてでもお風呂沸かしたりしてて、あなたが帰ってくるのを待ってるって感じ。最初は相手の方も「お互い様だよ、大丈夫だよ」って言って平気な顔してたんだけど、やっぱり相手も人間だから、疲れてくるし、隙に漬け込んだ女の匂いにこの子は気づいていて、でもそれを自分が切り出す資格がないと自負して「私が灰燼になったらちゃんと眠ってちゃんと食べて出て行ってね。」って言って判断を委ねてる。本当に妄想百%だから異論は認める。

精神的に参って実家転がり込んで本当にニートの生活してるんだけれど、お風呂沸かしておくこととか炊飯器のスイッチを入れることしか出来ないし見捨てずにただいまって帰ってきてくれる父におかえりって言えるのが嬉しいし、なにか限界になったら容赦なく見捨ててねとか深夜に思っちゃうことも重なって聞く度に泣いてるくらい好きこの曲ありがとうございます。本当に

｢天国の近く｣って 「いつ死んでもおかしくない、死と隣り合わせ」とも 「おかえりって言えるのが幸せ、まるで天国みたい」とも 読めちゃうのが好き

ヒーローだって自分で言う癖に、「“カイジン”を倒して」とは言わないの好き

甘くなりきれなかった苺が使われたショートケーキみたいな匂いがするってコメント良かったのにな

はさみとか充電器とか全部届かないところに置かれてて、それ気づいた後「お風呂沸かすことぐらいしかできることないんだ」って歌詞が苦しく感じる

「私がもしカイジンになったら」の後、 「頃して」とかじゃなくて「出て行ってね」なのね。 自分1人で何とかするっていうこの子の優しさがあってしんどい

初見の時ぼーっと眺めてたらヒーターの真横にタンクが置いてあってすごいゾッとした。 知識があればすぐに気づけることに気づけなかったのって、ヒーローくんも追い詰められてたってことなのかな。「もぉ、危ないでしょ。」って言ってくれるのをどこかでちょっと期待してたのかな、カイジンちゃんは。

見つけてしまった感… あなたはヒーローというタイトルなのに曲調も暗くて「ビームじゃなくても風邪とかでわりと死んじゃうんだ」とか全体的に現実味のある歌詞なのがとても好き

舌っ足らずで今にも泣いちゃいそうなどこか寂しい声が好き

ずっと個人的に病気or認知症の母親が息子を心配する曲として聞いてる

"世界を敵に回しても"　 なんて考えなくていいよ 世界と私に一生懸命なあなたが好き ネクタイ締めてあげることないけど 応援してるよ なるべく怪我しないで帰ってきてね ドラマチックやスペクタクルは 間に合ってますおつかれさまです "おかえり"って言えることが 奇跡みたいな幸せなの 最近遅いね　大変ね　 煙たくなったスーツを脱いだ後なら 弱くたっていいんだよ あなたはヒーロー　 一緒に戦えなくてごめんね ビームじゃなくても 風邪とかでわりと死んじゃうんだ あなたはヒーロー　 私がもしカイジンになっても ちゃんと眠って　 ちゃんと食べて　出ていってね あなたはヒーロー　 言葉しか贈れなくてごめんね お風呂沸かしておくぐらいしか できることないんだ あなたはヒーロー　 私がもしカイジンになっても ちゃんと眠って　ちゃんと食べて 落ちた破片を片付ける姿 見つめて立ち尽くす これから死ぬまで優しさを 食べて生きてくの 嘯くような慰めの文句で眠りたくないよ 燻ぶる喉の奥　溜息を飲む フィルム越しのお気の毒なんて 間に合ってます　おあいにくさま "ただいま"の聴けるここはどこよりも 天国の近くあなたはかみさまじゃないから　守り切れない正解もあるよね私は大丈夫 あなたはヒーロー　 普通の生活じゃなくてごめんね "お互い様だよ"　 幾度訊けども声は穏やか あなたはヒーロー　 私がもしカイジンになったら ちゃんと眠って　ちゃんと食べて 　出ていってね あなたはヒーロー　 知らない香りは知らないふりして 水を待つ鉢植えみたいに靴箱を眺めてる あなたはヒーロー　 私がもしカイジンになったら ちゃんと眠って　ちゃんと食べて あなたはヒーロー　 明日がもう来なくなってしまったら あれもこれも全部伝えられないままに なるけれど最期は少し焼け残るくらいが 丁度良い 吹けば飛ぶようなあはひの 亡骸を抱き締め損ねて 悼むような哀もすり抜けてしまえ

「守りきれない正解もあるよね」が「守りきれない世界もあるよね」に聞こえて、 最初の「世界と私に一生懸命なあなたが好き」も相まって切ないです 3:35 ここで口から吐いている煙は、怪獣が口から吐く炎のものなのだろうし、少し前の「燻る喉の奥」も これのことを言ってるはずです。それを部屋の中ではなく、お風呂場でやっている彼女は、すごくおりこうさんだと思いました。