アメリカの軍事博物館に展示されていた"日章旗" 佐賀県出身日本兵の遺族に返還される【佐賀県】 (22/10/11 17:50)
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Published 2022-10-11
返還された日章旗は、神埼郡脊振村出身で1943年に南方のニューギニアで24歳で戦死した、佐藤守男さんのもので、アメリカ・ニューメキシコ州の軍事博物館に展示されていました。
展示されたいきさつなどは分かっていませんが、遺族のもとに返したいという博物館の要望があり、日章旗など返還に取り組んでいるアメリカのNPOが、3年ほど前に佐藤さんのものと特定したということです。
11日は県遺族会が佐藤さんが通っていた小学校の跡地で返還式を開き、佐藤さんの義理の妹にあたる佐藤淑子さんに「必勝」などと書かれた日章旗が返還されました。
【遺族佐藤淑子さん(80)】
「(守男さんは)会ったことはないがとても嬉しい。写真だけ見たが、主人とそっくりだったから親しみは感じていました。父母のところに連れていって安心させたい」
県遺族会によりますと、アメリカの軍事博物館から日章旗が遺族に返還されたのは県内では初めてで、関係者は地元の戦死者を祀る碑に手を合わせ、日章旗の帰国を報告していました。